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「子どもが危ない!」大人も弱っている [読書(エッセイ・コラム)]

子どもが危ない! スピリチュアル・カウンセラーからの警鐘

子どもが危ない! スピリチュアル・カウンセラーからの警鐘

  • 作者: 江原 啓之
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2004/09/24
  • メディア: 単行本
子どもが危ない! スピリチュアル・カウンセラーからの警鐘 (集英社文庫)

子どもが危ない! スピリチュアル・カウンセラーからの警鐘 (集英社文庫)

  • 作者: 江原 啓之
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/02/20
  • メディア: 文庫

〔きっかけ〕
以前から、10代のすごし方を疑っていました。苦労してそれなりの学力をつけたのに、人生に負い目を感じて苦しかった経験があります。そこで「子どもが危ない!(江原啓之・集英社)」をとおして、そのころの価値観をふりかえってみました。

〔内容・メッセージ〕
著者は「えぐら開運堂」というTV東京の番組を持つスピリチュアルカウンセラーですが、この本では、生きている人の「スピリット=魂」をみがくことに視点をおいています。魂とはこの中では、生きざまや志だと私はとっています。

簡単に人を殺すようになってしまった子どもたちを救うために、それを見守る大人に「子どもは大人のかがみだと気づけ!」と伝えます。

ここでいう大人とは、主に物質面を一直線に並べて、偏差値が足りない人・子どもは人生の弱者と扱う、昭和ヒト桁、十年代生まれの親に育てられた、
 「本当の愛を知らず主体性に欠ける」世代。(★そういう人が他の世代に比べて多い)
です。親の世代は、お金・地位・名誉・学歴といった物質面に「もっとも価値をおく」よう戦後に染まったのです。

大人も子どもも、力ではかなわないと思う相手に服従し、弱いものには威圧的になる。弱者である女性・乳幼児・老人は単なる「もの」で、平気で殺したり暴力をふるったりします。

「本当の愛を知らず主体性に欠ける」世代が中心の今は、体力・知力・経済力・政治力・組織力などの物質的な「力」が神(支配するもの?)の時代になってしまいました。

著者は、現代では生きるには物質面も重要と認めながら、どうしたらいいかを伝えます。
「いってらっしゃい、の一言から、人生についてまで、親子で話そう。ポジティブなことが、本人や周辺にかえってくるよう、ポジティブな「言霊(言葉)」で話していく。大人とその親の間でも同じ。」
「ご飯を食べさせたりといった、言葉以外のコミュニケーションも増やせば、目に見えない気持ち、愛が魂をはぐくむ。」
「どんなに闇(人の悪魔の面)が多い人が増えても、闇からも光(人の天使の面)からも、光が学べる。学ぶ決断、それもできれば闇からではなく光から学ぶ決断をする時だ。」

〔感想〕
主体性に欠け、未成熟だとどうなるか、大人のひきこもりについての例がわかりやすい。
「子どもが体だけ成長して仕事に出ても、失敗が多いと罵声も浴びせられる、そのうちに見放され、除外されていきますから、徐々に疲弊して心を病んでいきます。そうして、ひきこもってしまうのです。」

読んでいて、なぜ自分が未熟なのか、環境の理由は見えてきました。けれど同じ世代の中でも、環境もいろいろ、そして、成熟している人ももちろん多い。環境だけでは自分はきまらないぞ!そんな理由で、未熟なままでたまるか!と少々力んでますが、ようは、最後に著者がいうように、志を決めて、まっすぐに学んでいこうという励みになりました。


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