原田英代さん,ニューフィル千葉と山下一史さん [音楽(クラッシック)]
原田英代さんのコンサートに行ってきました。
ピアノ単独、ピアノと弦楽四重奏は聴いていたのですが、オーケストラとの競演でも圧倒的存在感でした。
今回のニューフィル千葉と山下一史さんの指揮による演奏は、その他の演目も情熱的でした。
音はもちろん、作曲者の意図,ストーリーに対して敬意を払って、できるだけまっすぐに表現し、伝えようとする原田英世代さんの考え方、人柄が今回も伝わってきました。
原田さんに教えていただいたのは、作曲者は、画家や、詩人のように、ある心象風景を写しとって楽譜に載せているというんだと、いうことです。
そして、演奏者は、その心象風景を音という実態に変換して、それも、演奏者自身が感じ取ったことをいかに伝えるか、に注力しているのだということです。
山下一史さんのアグレッシブな演奏に、原田さんの演奏スタイルはぴったりで、ニューフィル千葉とも呼吸がぴったりでした。
第一楽章が終わって、本当はやっちゃいけないんですが、会場から誰ともなく拍手がわき起こって、第三楽章まで曲が終わったあとも、カーテンコールが鳴りやみませんでした。
感動の演奏とは、こういうことを言うのでしょうか。
けっしてCDでは味わえない、ナマの醍醐味です。
原田英代さんは、導引術を毎日やっておられるそうで、導引術は気を整える健康法なので、演奏の迫力につながるのでしょうか。
「気」を初めて体感させて教えてくれたのは、なんとこれまた音楽関係者ですが、指揮者の飯森範親さんからで、もうずいぶん前に、東京アカデミッシェカペレというアマチュアオーケストラと合唱の演奏会前合宿で、
「気って言うのがあって、あぐらかいている人の頭の上に何人か手をかざすと、体が軽く持ち上げられるんだ!」
てなことを軽い遊び心でやってもらったら、ほんとに周りの持ち上げた人が軽すぎて私を落としそうになったので驚きました。
本人は持ち上げられているだけなので、意識がないんですが。
で、自分ではなく周りの持ち上げた人の驚いた顔をみて、
「気ってあるんだなー」
と思いました。
飯森さんと一緒に練習を手伝ってくれていたピアニストにその後聞いたのですが、指揮者というのは気の固まりで、飯森さんが指揮棒を振り下ろすと、ぶわっと気が飛んでくるのを感じるそうです。
幸いなことに、山下一史さんにも東京アカデミッシェカペレを振っていただいたことがあって、そのときの印象は、「ダイナミック!」でした。飯森さんともまたちがった気迫を感じました。
迫力の指揮者と気迫のピアニストの演奏、大満足なわけです。
原田英代さんの共演コンサート良かったですよね♪
by みつまめ (2007-05-28 16:20)
弾き終わった右手から左手へ、気迫というか、気がびしっとしたまま動いていくのがわかるようでした。
by 研航 (2007-06-04 00:01)