熊谷恒子さんに教わる、「書」の世界 [芸術鑑賞]
熊谷恒子記念館に言って参りました。
地下鉄西馬込から徒歩10分、大森駅からバスで5分、住宅街の中にあるこの記念館には、書道家熊谷恒子さんの作品が20点ほど展示されています。
熊谷恒子さんは、かな文字が有名で、35歳で子供と一緒に書道をはじめて、ついには美智子妃殿下にご進講(つまり教えた)までされた方です。
典型的な日本家屋の中にはいり、扉をあけると、ふつうの品のいい応接間、そこから隣の客間らしい部屋にかけて、作品がガラス越しに置かれています。
今回は気が向いて、ワープロのかなを読んでから、どの字がどの字か、当てはめながら最後まで読んで、全体をみたら、はじめてグッと飛び込んできました。
書がほんの少しわかったみたいで、うれしいっす…
やはり、書はメッセージで、魂を込めて書道家が書かれている内容がわかると、芸術が感性にはいってくるのでしょうか。
お写真の熊谷恒子さんは、ほんとに品のいい笑顔のすてきなおばあちゃん(子供の頃は美少女だった証拠写真もある)で、おばあちゃんのうちに遊びに行って、ゆっくりさせてもらって、宝物をみせてもらった気分です。
2階においてある筆とすずりと半紙で、自由に書いて記念の印を押してもらえます。たいてい毎回書くのですが、今回触発されたせいか、気合いが入った字になってました。
まあ、お世辞にもうまいとは…ですが…書は心だぁ!ということで。
すっかり気がよくなってたせいか、玄関わきにある、ひたむきに書に取り組む熊谷恒子さんの銅像にお礼を言ったら、横顔で静かに見送ってくれたような気がしました。
気のせいだよなー。でも、いいんです。気分よかったから。
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